大儲けしたくて始めたけれど・・

5月 12
2010



株式投資をする人は、誰しも「株で大儲けしてやろう」と思っているのではないでしょうか。しかし、世の中そんなに甘くはありません。株で誰でも簡単に儲けられるなら、今頃日本は好景気に沸いているはずです。

実際には、株で儲けている人はごく僅かで、大半の人は損をしていると言われています。中には大損してしまって立ち直れなくなった人もいます。あなたがそのような目に遭わないように、ここでは株取引の失敗としてありがちなパターンを紹介しておきましょう。

●周りにつられて自分も始めてみた・・
このところ株価が順調に推移していますが、その波にうまく乗った知り合いが「株で儲けた」という話を自慢げにしていました。それを聞いて「あの人が儲けられるなら、自分だって儲けられるだろう」と思って、早速株を買ってみることにしました。

といっても、これまでに株を買ったことは一度もなく、仕組みも何もよく分からないので、証券会社の店頭に行って、「何かお勧めの株を教えてほしい」と聞いてみました。すると、最近業績が好調なA社の株を勧めてくれたので、その時に持っていた資金すべてで、そのA社の株を買うことにしました・・





持ち株の乗り換え・急落

5月 12
2010



●乗り換えを勧められた
A社の株は順調に上昇して、利益が出てきました。すると、証券会社から電話があり、「A社株が儲かっていますが、今度はB社の株の値動きが良いので、そちらに乗り換えませんか?」と言われました。

B社のことはよく知りませんでしたが、「証券会社の人が言うことなら多分大丈夫だろう」と思って、A社の株を売ってB社の株に乗り換えました。

●B社株が急落
ところが、買ってからそう間もないうちに、B社の株が突然大きく値下がりし始めました。「A社の株の儲けがあるからまだ大丈夫」と思って様子を見ていると、さらにB社の株は値下がりを続け、A社の株での儲けはあっという間に吹き飛んでしまい、
損失の状態になってしまいました。

新聞等を見ても、B社について何か悪い情報が出ているというようなこともなく、何か原因で株価が下がっているのか良く分からない状態でした。そこで、証券会社に行ってどうしようかと相談したところ、また別のC社の株を勧められました。

B社で損をしただけに不安もありましたが、「損が出たままでは引き下がれない」と思い、C社の株を買うことにしました・・





大事な預貯金にも手を付けて・・

5月 12
2010



その後も、証券会社の人にいろいろと勧められて、そのたびに株を乗り換えていきました。儲かることもありましたが、損をすることもあり、徐々に資金が減っていってしまいました。

 「これは何としてでも取り返さないと」と思い、大事な定期預金も解約して、株を買うことにしました。しかし、結局うまくいかず、資金を大幅にすり減らしてしまいました。

後で知ったことですが、2番目に勧められたB社は、俗に「仕手株」と呼ばれるもので、マネーゲーム状態になっていて株価が一時的に上がっただけということでした。

「株についてもっとちゃんと知っていれば」と後悔してみても、今更お金は戻ってきません。

失敗例を見て株式投資が恐ろしくなった方もおられるかもしれませんが、むやみに恐れることはありません。正しい知識を身に付け、正しい判断ができれば、インターネット株取引で、このような失敗例と全く逆のことが可能になるからです。