日経平均やTOPIXと個別銘柄の関係

7月 11
2010



個々の企業の株価は、株式市場全体の株価の動きからも影響を受けます。企業によって、また時期によって差はありますが、個別銘柄の株価の動きは、株式市場全体の株価の動きとある程度似たものになる傾向があります。

●株式市場全体の動きを表す指数
株式市場全体の動きを表す指数としては「日経平均株価」と「TOPIX」(トピックス)があり、どちらもよく使われています。日経平均株価は、東証一部上場企業の中から日本を代表する225社を選んで、それらの株価を平均したものです。

ただし、単純に平均しているのではなく、原則としてそれぞれの株の額面を50円に換算(5万円の額面を50円に換算すると千分の1になるので株価も千分の1にする)しています。また、銘柄入れ替えも業種をグループに分けて、グループ間で銘柄数が一定になるようにして調整します。日経平均株価は、その名前の通り日本経済新聞社が発表しています。

一方のTOPIXは「東証株価指数」とも呼び、東証一部上場企業の時価総額(=株価×発行済み株式数)の合計を表す指標です。 1968年(昭和43年)1月4日の時価総額合計を基準値(=100)として、その時に比べて時価総額合計がどの程度大きくなっているかを表します。

日経平均株価とTOPIXは、計算方法こそ異なりますが、動き方はよく似ています。ここ数年は、日経平均株価はTOPIXの10倍前後で動く傾向があります。

●個別銘柄の株価は市場全体と似たような勣きになりやすい
グラフは、日経平均株価とトヨタ自動車の株価の動きを表したものです。まったく同じ動きということはありませんが、基本的には日経平均株価が上がるときにはトヨタ自動車も上がり、日経平均株価が下がるときにはトヨタ自動車も下がっていることが分かります。

市場全体が悪化しているときでも、中には株価が上昇する銘柄もあります。しかし、基本的には市場全体が良くならないと、個々の銘柄の株価も上がりにくくなります。市場全体の動きが悪いときには、株式投資はせずに静観しておく方が無難だといえます。

なお、「空売り」といって株価の値下がりで儲ける方法もあります。市場が悪いときには、空売りを使うことも考えられます。




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