株で損失が出た場合は繰越控除を受ける

7月 08
2010



年間を通して株の売買で損失が出た場合、その年の株の売買に間する税金がゼロになるだけはありません。その損失を翌年以降に繰り越して、翌年以降に3年間の間に利益が出たときには、今年の損失と相殺して税金を安くすることができます。これを「損失の繰越控除」と呼びます。 なお、損失の繰越控除を行う場合は、確定申告をすることが必要になります。

●損失の繰り越し控除の例
例えば、4年前の株の売買では20万円の損失が出たとしましょう。そして、おととしは5万円、去年は10万円、今年は15万円の利益が出たとします。
おととしの5万円の利益は、4年前の20万円の損失と相殺することができ、税金はゼロになります。また、20万円の損失のうち5万円を相殺しましたが、残りの15万円は去年に繰り越すことができます。

同様に、去年の10万円の利益は、繰り越した損失の15万円と相殺することができ、去年も税金はゼロになります。また、繰り越した15万円のうち、利益と相殺した10万円を除いて、残りの5万円は今年に繰り越します。

そして、今年は、利益の15万円と、繰り越した損失の5万円を相殺して、10万円が課税対象になります。

●損失を繰り越しきれない場合
前述の例では、4年前の損失をおととし以降の3年間ですべて相殺することができましたが、損失が非常に大きい場合は、3年間で損失を相殺しきれない場合もあります。そのときは、残念ながら相殺しきれなかった損失は、それ以上繰り越すことはできません。例えば、4年前の損失が100万円で、おととし以降3年間の利益の合計が70万円だと、30万円の損失が繰り越しきれずに残ります。その30万円は、それ以上繰り越すことはできません。




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