会社の財務も株価に影響

7月 13
2010



会社の利益の大小は、株価を決める要因の中で非常に重要です。ただし、それだけではなく会社の「財務]の良し悪しも株価に影響します。 「財務」とは、大雑把に言えば、会社がどのように資金を集めて、どのように使っているかを指します。例えば、借金に依存している会社は、借金の返済に追われることになるので「財務状態が悪い」と言われます。

●財務体質が良い会社は株価も安定しやすい
例えば、A社とB社の2社があって、1株あたり利益が同じだとしましょう。ただし、A社は借金が非常に多く、B社は借金が少ないとします。この場合、A社とB社のどちらが株価が安定するでしょうか?

借金をしていれば、利息を支払うことが必要になります。お金を回りやすくして景気を活性化させるために、政策的に金利(利息の利率)は低く抑えられていています(いわゆる「超低金利」)。そのため、借金が多くても利息はそれほどではないかもしれません。しかし、もし金利が上がりだすと、多くの金利を支払うことが必要になってしまいます。

そのため、借金の多い会社は金利の影響を受けやすくなり、株価も不安定になりがちです。前述の例だと、A社はB社に比べて株価が不安定になることになります。借金が多くて不安定な会社は、「財務体質が悪い」と言われます。財務体質の良し悪しも株価に影響することになります。

●貸借対照表を見て指標をチェックする
会社の財務体質の良し悪しを判断するには、「自己資本比率」「固定比率」「当座比率」などの、いくつの指標を調べます。これらの指標を求めるには、「貸借対照表」(たいしやくたいしょうひょう)という決算書を使います。




Comments are closed.