手数料の計算

6月 14
2010



株を売買する際には、証券会社に「売買委託手数料」を支払うことが必要です。1999年10月に手数料が自由化されていて、現在では証券会社によって手数料体系はさまざまです。ただし、大きく分けると「定率制」と「定額制」の2種類の手数料体系に分けることができます。

定率制

定率制の手数料体系の場合は、約定金額に対して手数料率を掛けた金額が手数料となります。なお、手数料には消費税がかかりますが、手数料亭は消費税を込みにした値で表示されています。

手数料=約定金額×手数料率

例えば、「手数料は約定金額の0.21%(税込み)」という証券会社があるとしましょう。
その証券会社で500円の株を1,000株買った場合の手数料は次のように計算します。

約定金額=500円×1,000株=50万円

手数料=50万円×0.21%(0.0021)=1,050円

これらを合計した501,050円を証券会社に支払います。

なお、どこの証券会社でも手数料の下限が設定されています(例えば「下限は1,050円」など)。その一方で、証券会社によっては手数料の上限が設定されている場合もあります。

定額制

定額制は、約定金額にかかわらず手数料を一律にするものです。ただし、「約定金額が一定範囲内である」という条件があることもあります。また、定額制の1つの形態として、一日の約定金額の合計額に応じて段階的に手数料が上がっていくという体系を取っている証券会社もあります。

例えば、ネット証券の楽天証券では「ひとつき割引コース」と「いちにち定額コース」の2種類のコースがあり、月ごとにどちらかから選ぶことができます。

両者を選べる証券会社もある

証券会社によっては、定率制と定額制の両方のコースがあって、自分で好きなコースを選べるようになっているところもあります。取引する金額の大小などに応じて、最適な手数料を選ぶことができます(ただし、コース変更は月1回などの制限があります)。

例えば、ネット証券のマネックス証券では、次の表のような定率制のコースと定額制のコースから、どちらか1つを選ぶことができます。

売買する金額によって最適な証券会社は異なる

ここまで学んだように、証券会社によって手数料の体系が異なります。そのため、売買する金額によって、手数料がもっとも安い証券会社は変わってきます。基本的には、少額の取引なら定率制の方が安く、高額になると定額制の方が得になります。

証券会社を選ぶ際には、手数料の安さが大きなポイントになります。取引する予定の金額から手数料を計算してみて、なるべく安いところを選ぶようにすると良いでしょう。

インターネット株取引がもっともお得

証券会社によっては、インターネット株取引だけでなく、電話や店頭での注文ができるところもあります。ただし、すでに学んだようにインターネット株取引では人件費がかからないので、手数料がその分安くなります。




Comments are closed.