なんで株で儲けることができるのか

6月 05
2010



●株は安く買って高く売ると利益が出る
「株はうまくいけば儲かる」というのはあなたもよくご存じでしょう。買った株が値上がりすれば、その差額が利益となります。ただ、値上がりしたからといっても、その株をただ持っているだけでは利益が出たとは言いません。

株は売って初めて利益が確定します。持っているだけでは含み益として扱われます。

株価は人気投票のようなもの

では、なぜ株価は値上がりしたり値下がりしたりするのでしょうか? これは、普通に市場で取引されている商品と同様、買いたい人が多ければ値上がりし、売りたい人が多ければ値下がりします。

人気のある会社の株は、「値段が少々高くてもいいから買いたい」という人が増えます。その結果、株価は上がって行きます。

普通は、会社の業績で判断する

普通は、業績が良くて利益が順調に増えている会社は、誰もが評価するので株価も上がりやすくなります。逆に言えば業績が悪化している会社の場合、その株は値下がりする可能性が大きいので、人気がなくなって値下がりをします。

このように、業績の悪い株は基本的に買うべきではないと言えます。
ただし、「空売り」(からうり)と言って株価の値下がりで儲けるという手法もあります。値下がりすることが明らかなときには、この空売りを使うことも考えられます。

根拠のない値上がりをすることがある

株価は、時として何も根拠がないように見えるのに、突然狂ったように値上がりすることがあります。合併や新商品の発売などの噂が流れて、見込みで買いが連鎖反応を起こすこともあります。また、まったく理由の不明な値上がりもあります。

これらの現象は長続きしませんので、値上がりしたからといってもあわてず、冷静な対応が望まれます。

配当も儲けのうち

前述したように、株を持っていると、その会社の利益を分配してもらうことができます。この「分配されるお金」のことを「配当」と呼びます。

基本的には、利益が多くなればなるほど、配当も増えることになります。利益の多い会社の株は、多くの配当を受け取ることができるので、人気も高く、株価も上がります。

なお、たいていの株券には「1株あたり50円」のように、金額が記載されています。その金額のことを、「額面」と呼びます。会社が設立された時点で株を買った人は、額面どおりの金額を支払っています。

しかし、会社の業績が上がれば、その会社の株を高い値段で買う人が出てきます。基本的に、会社は成長していくものなので、それにつれて株はどんどん高い値段で取引されることになります。そのため、株の額面はほとんど意味を持ちません。しかも、2001年10月に商法が改正され、株の額面の制度自体が廃止されました。

日経平均株価では、過去から指数を連続させる必要があります。その
ため、額面が廃止された現在も、1株の額面が50円であるかのように換算して、計算が行われています。この「50円」は、昔は50円額面の会社が多かったことの名残です。




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