ブロードバンドのADSLが一般的

5月 17
2010



ネット株取引はインターネットに接続して行うので、接続状況が安定していないと、取引中に画面の表示が止まったりしてしまいます。安定してインターネットに接続できることが必要です。

また、ネット取引を始めると、取引をするときだけでなく、情報を集めたりするために、インターネットに接続する機会が増えます。したがって、常にインターネットに接続している状態(常時接続)にしておく方が便利です。
通信速度が速い回線のことを総称して、「ブロードバンド」と呼びます。

ネット取引をするなら、ブロードバンドを導入することをおすすめします。ブロードバンドなら、通信速度が速いだけでなく、通常はいくら接続しても通信料金は一定なので、料金を気にせずに自由にインターネットを利用することができます。

ブロードバンドの通信方法はいくつかありますが、その中でもっとも普及しているのが「ADSL(エーディーエスエル)」というものです。 ADSLは、一般の電話回線を利用してブロードバンド接続を行うもので、料金が比較的安く、また工事も不要なのがメリットです。一部の地方を除いて、広い地域で使うことができます。電話をしながらインターネットに接続することもできます。

ADSLを利用するには

インターネットに接続するには、そのための業者に契約することが必要です。そのような業者のことを「プロバイダ」と呼びます。

プロバイダに加入する際に、「回線をADSLにしたい」と申し出れば、その手続きをしてもらうことができます。すでにプロバイダに加入していて、まだADSLでない方は、「ADSLに変更したい」と申し出れば、変更してもらうことができます。

また、ADSLを使えるようにするには、パソコンと電話回線の間に「ADSLモデム」や「スプリッタ」という機器を接続することが必要です。このASDLモデムとスプリッタは、通常はレンタルになり、プロバイダの料金にレンタル料も合まれます。 また、これらの機器は出張サービスで接続をしてもらうこともできます。キャンペーンとして、出張サービスを無料で行うことがあるので、問い合わせてみましょう。

ADSLは速度によっていくつかのコースに分かれていて、高速なコースになるほど料金が高くなります。月額費用は3,000円~4,000円程度です。 ネット取引をするだけなら、最高速の回線でなくても問題ありません。しかし、インターネットをネット取引以外のことに使うこともあるので、なるべく高速な回線にしておく方が無難です。

ADSLのデメリット

ADSLでは、電話局からの距離が遠いと、通信速度があまり出なかったり、通信が不安定になったりするという弱点があります。電話局からの距離が2km以内ならまず問題ありませんが、それより遠くなると通信状況が悪くなりやすくなります。

ただし、通信状況の良し悪しは、実際に接続してみないと分からないことも多いものです。 ADSLをしばらく使ってみて、調子がいまいち良くないようであれば、他のブロードバンド回線も検討した方が良いでしょう。





高速で安定している「光ファイバー回線」

5月 17
2010



ADSLは料金が安く、また電話回線をそのまま使えることから、急速に普及しました。しかし、ブロードバンドの本命はADSLではなく、「光ファイバー回線」です。光ファイバーは電気信号を光に変えて通信するもので、高速でかつ安定した通信を行うことができます。

2004年秋以降、急速に光ファイバーを使える地域が広がってきています。また、サービス開始当初に比べると料金も安くなってきて、月額で6,000円~7,000円程度で光ファイバーを使うことができます。

光ファイバーを利用するには

光ファイバーの利用手順も、基本的にはADSLと同じです。プロバイダに「光ファイバーを使いたい」と申し出て手続きをします。 大半の地域では、NTTの「Bフレッツ」というサービスを利用して、光ファイバー接続をすることになります。また、一部の地域では、電力会社の光ファイバーサービスを利用できるところもあります。

さらに、東京近辺など一部地域では、有線放送会社の「USEN」が行っている光ファイバーサービスを利用できるところもあります(USEN白身がプロバイダを兼ねています)。 USENのサービスは、一番安いコースでは料金が月額2,980円と安いのがメリットです。

光ファイバーでインターネットに接続するには、「ONU」という機器を設置して、それをパソコンと接続します。これらの設置や接続は、キャンペーンで無料サービスになっていることも多いでしょう。
また、ONUは通常はレンタルになり、プロバイダの料金などにONUの利用料も含まれます。

光ファイバーのデメリット

光ファイバーのデメリットとして、「まだ全国には普及していない」という点があります。東京や大阪などの大都市圏ではほぼ使えるようになっていますが、それ以外の地域では使えないところも少なくありません。

また、工事関係が複雑です。光ファイバーはケーブルを屋内に引き込むので、工事が必要です。持ち家の一戸建てならまず問題ありませんが、マンションやアパートであると個別にケーブルを引き込むことは難しいでしょう。 マンションやアパートでは、その付近まで光ファイバーを引き込み、そこから先は電話回線や無線等を利用して、各家庭とインターネットとを接続する形を取ります。そのため、ある程度まとまった件数が同時に加入しないと、導入できない場合があります。

新築のマンションであると、「ブロードバンド対応」として、そのような配線工事が済んでいる物件もあります。しかし、以前からあるマンション等であると、そうはいきません。マンション等の管理業者と相談して、光ファイバーを導入できるかどうかを確かめるようにしましょう。





ケーブルテレビでインターネットにも接続する

5月 17
2010



地域によっては、ケーブルテレビ(CATV)があるところもあります。ケーブルテレビは、電波ではなくケーブルで映像を送信して、テレビで見るものです。電波状況に左右されずに綺麗な映像を見ることができ、また通常のテレビ放送以外のチャンネルも見ることができます。

このケーブルテレビのケーブルを使って、インターネットに接続できるようにしている業者も多くなっています。 ADSLと同程度に高速で、しかもADSLより通信が安定しているというメリットがあります。

ケーブルテレビのインターネット接続を利用するには

ケーブルテレビでインターネットに接続したい場合は、最寄のケーブルテレビ局がインターネット接続サービスを行っているかどうかを確認し、また自宅がサービスエリアに入っているかどうかを確認した上で、申し込みをします。

ケーブルテレビだからといって、テレビも申し込まなければならないかというと、通常はそういうことはありません。インターネット接続だけを利用することもできます。また、テレビとインターネット接続の両方を申し込むと、料金が割引になる場合もあります。

ケーブルテレビでインターネットに接続する場合は、「CATVモデム」という機器をパソコンに接続します。 CATVモデム自体の設置工事は、ケーブルテレビ局の担当者が行ってくれます。ただし、CATVモデムとパソコンとの接続も依頼すると、有料になる場合があります。 なお、ケーブルテレビ局は地域ごとに業者が異なり、料金や速度などもまちまちです。ただし、ADSLが普及した現在では、ADSLが競争相手になっているので、料金もADSLと同程度になっていることが多いものです。詳しいことは、最寄のケーブルテレビ局に問い合わせましょう。

ケーブルテレビのデメリット

ケーブルテレビは、導入の際には専用のケーブルを建物に引き込むので、工事が必要になります。そのため、光ファイバーと同様に、マンションやアパートでは導入するのが難しくなります。マンション等にお住まいの場合は、ケーブルテレビに加入できるかどうかを、管理会社等に問い合わせましょう。

また、ケーブルテレビは市町村などの地域単位で会社があり、全国的なサービスではありません。ケーブルテレビがない地域もあります。ない地域では、ケーブルテレビでインターネットに接続することはできません。