ワクチンソフトを導入する

6月 01
2010



パソコンを使う上では、「セキュリティ」に注意することが必要です。コンピュータウイルスに感染しないように対策するなど、いくつか知っておきたいことがあります。

セキュリティ対策を怠っていると、パソコンがコンピュータウイルスに感染してデータが消されてしまったり、個人情報を盗まれて悪用されたりなど、さまざまなトラブルに巻き込まれる恐れがあります。 そこで、ここではセキュリティ対策として最低限知っておきたいことをまとめておきます。

まず、「ワクチンソフト」をパソコンに導入することが必要です。

コンピュータウイルスとワクチンソフト

コンピュータに侵入して、データを破壊するなどの悪事を働くプログラムのことを、「コンピュータウイルス」と呼びます。

コンピュータウイルスは、一見すると非常に怖いものに思えるかもしれません。しかし、「ワクチンソフト」を導入することで、コンピュータウイルスがパソコンに入ってきたときに、ウイルスを検出して自動的に削除することができます。

ワクチンソフトは、パソコンを扱っている家電店などに行けば、購入することができます。値段は6,000円程度なので、パソコンをコンピュータウイルスから守るために、パソコンに必ず導入しておきましょう。

主なソフトとして、シマンテックの「ノートンアンチウイルス」や、トレンドマイクロの「ウイルスバスター」などがあります。

ワクチンソフトを常に最新版に保つ

コンピュータウイルスは、毎日のように新種が登場します。それに対抗するために、ワクチンソフトも日々最新のものにしておく必要があります。 現在のワクチンソフトは、インターネットを利用して、最新版を自動的に取り込む機能が装備されています。そのため、通常は特に何も意識しなくても、最新版に保ち続けることができます。

ワクチンソフトの更新

たいていのワクチンソフトは、購入から1年間が利用期限になっています。利用期限を過ぎたら、更新の手続きをして、次の1年間も使えるようにする必要があります。
更新の時期が近づくと、ワクチンソフトのメーカーから更新の案内が送られてくるので、それに従って手続きをするようにしましょう。





ウィンドウズ・アップデートを行う

6月 01
2010



ワクチンソフトをパソコンに導入するだけでなく、「Windows update (ウィンドウズ・アップデート)」という作業も行っておくことが必要です。

Windows updateとは?

現在の大半のパソコンは、マイクロソフトの「Windows」というソフトを土台にして動作するようになっています。しかし、このWindowsには「セキュリティホール」が見つかることが多々あります。

「セキュリティホール」とは、セキュリティ上問題となるような、プログラムの不具合のことです。セキュリティホールを放置しておくと、そこにつけこむコンピュータウイルスに侵入される恐れが高くなります。

Windows updateは、Windowsのセキュリティホールをはじめとして、Windowsに見つかった不具合を修正する機能です。インターネットを通して、不具合を修正したプログラムを取り込んで、パソコンに組み込むという処理をしてくれます。

Windows updateの実行手順

現在のWindows(Windows xPの「サービスパック2」という版)では、Windowsupdateは通常は自動的に実行されるようになっています。

パソコンを使っていると、画面の右下に、時々「最新の更新をインストールする準備ができました」というようなメッセージが表示されます。そのメッセージはWindows updateによって表示されているので、そのときは画面の指示に従って操作しましょう。

ただし、以前の版のWindows(Windows MeやWindows98など)を使っている場合は、パソコンによってはWindows updateが自動的に実行されない場合もあります。そのときは、手動でWindows updateを実行します。

パソコンを起動し、画面左下の「スタート」ボタンをクリックしてメニューから「Windows update」の項目を選びます。そこをクリックするとインターネットに接続され、Windows updateの画面が表示されます。あとは、画面の指示に従って操作しましょう。

Windows updateの注意事項

Windows UPdateは、Windowsの不具合を修正するために重要です。 しかし、Windows updateを行ったがために、逆にパソコンの動きが不安定になったり、起動しなくなったりすることも、時々ですがあります。

特に、大きなアップデートの際には、トラブルが出ることが少なくありません。例えば、現在の最新版である「Windows xPサービスパック2」にするためのアップデートが出たときには、それを入れたためにパソコンの動きがおかしくなったという人が結構多くでました。

パソコンの内容を定期的にバックアップするようにして、万が一のトラブルに備えることをおすすめします。





パスワードの管理

6月 01
2010



インターネットを使っていると、ネット取引の画面にログインするときなど、さまざまな場面でIDとパスワードを入力することがあります。パスワードの決め方や保管には、十分に注意が必要です。

パスワードは見破られないようなものにする

パスワードを自分で作る場合は、銀行の暗証番号等と同じく、簡単に見破られるようなものではいけません。パスワードを見破られてしまうと、悪意のある人が自分のネット取引の口座に勝手にログインして、株を勝手に売買されてしまうなどの被害が出る恐れがあります。

「IDとパスワードを同じにしている」「パスワードに生年月日や電話番号を入れている」といったような場合は、パスワードを見破られやすくなります。そのようなパスワードは、絶対に避けましょう。

アルファベットと数字とをランダムに混ぜたパスワードにしておけば、見破られる可能性は極めて低くなります。そのようなパスワードにしておくことが望ましいでしょう。

パスワードは別々にする

また、ネット取引以外のさまざまなサービスを利用している場合は、それぞれのサービスでパスワードを別にしておくべきです。すべてのパスワードを同じにしていた場合は、そのパスワードが漏れてしまうと、すべてのサービスに勝手に侵入される恐れが出てきます。

メモした場合は厳重に管理する

本来、パスワードは他人に見られないように、暗記しておいてメモもしないほうが良いと言われています。しかし、現実的には複数のパスワードを完全に暗記して忘れないようにするのは、よほど記憶力が良い人でもなければ不可能です。

パスワードを忘れてしまった場合でも普通は再変更かできますが、そのための手続きは会社などによって異なっており、たいていは非常に面倒です。いざというときの用心のためにもメモをせざるをえないことが多いでしょう。

しかし、パスワードをメモした紙が盗まれてしまうと、そのパスワードが不正に使用されてしまいます。また、手帳などにメモしておくと、外で落としたのを拾われたり、盗み見られたりしても同じように不正使用される危険性があります。

なお、パソコンのそばや机の上にパスワードのメモをはりつけたりしている場合も、他人に盗み見られる危険性があります。 パスワードをメモした場合は、そのメモを盗まれたり、なくしたり、他人に盗み見られたりしないように、銀行の通帳や印鑑を管理するぐらいの気持ちで、厳重に管理しておきましょう。

ときどきはパスワードを変更する

同じパスワードを長い間使い続けていると、見破られたり盗まれたりする危険性は高くなります。パスワードの変更には手間もかかりますから、頻繁に行うことは現実的には難しいでしょうが、ときどきはパスワードを変更するほうが安全です。





不審なメール・フィッシング詐欺に注意

6月 01
2010



メールを受信してみると、時々不審なメールが混じっていることがあります。例えば、「あなたは○○の料金を滞納しているので、至急支払ってください」というような内容のものがあります。

これは「振り込め詐欺」の一種です。そのようなメールを見た場合は、送信元にメールで返信したり、電話で連絡を取ったりすることは避けましょう。身におぼえのない請求がきたりした場合は、通常は放置しておくようにします。

また、何度もしつこくメールが来る場合は、消費者生活センターや警察等に連絡するようにします。 ただし、メールの中に「裁判所へ出頭しろ」というようなことが書かれている場合は、「少額訴訟」という制度を悪用したものであることがあります。特に、メールではなく、裁判所から郵送で通知が来た時には、指定された日に裁判所に出頭しないと、敗訴の判決が確定してしまってお金を払わされることになります。

このようなメールがきた場合も、近くの消費者生活センターや弁護士会などに相談して、対処するようにしましょう。

フィッシング詐欺も要注意

クレジット会社やプロバイダなどの名をかたって、「個人情報を確認する必要があるので、○○のページに接続して、情報を入力してください」といった内容のメールが送られてくることがあります。

これは「フィッシング詐欺」と呼ばれています。偽のホームページに人を誘導して個人情報を入力させ、その情報をもとに悪事を働こうとしているものです。 クレジット会社などが、メールを利用して、個人情報の人力を請求することはありません。

そのようなメールがきても、無視するようにしましょう。また、近くの消費者全活センターや警察に連絡しましょう。





添付ファイルやネット上のリンク・画像に注意

6月 01
2010



メールにはファイルを添付することもできます。便利な機能ですが、コンピュータウイルスなどはこの機能を悪用して広まります。ワクチンソフトを入れておけば大抵は自動的に検出して対処してくれますが、新しいウイルスの場合には見落とされてしまう場合もあります。

件名や本文に何も書いていなかったり、英文だったりするメールの添付ファイルはウイルスであることが多いので、心当たりの無いメールについてきた添付ファイルは、絶対に開かないようにしましょう。

このような添付ファイルをダブルクリックして開いたりすると、ウイルスに感染する危険性があります。 また、ウイルスによってはメールの差出元を偽ることがあるので、知人のメールアドレスから来たものであっても、内容がおかしかったり、心当たりがないメールの添付ファイルは、開く前に必ず差出人に確認するようにしましょう。

スパイウエアに注意する

ネット取引を行う上でウイルス以上に危険なのがスパイウェアです。スパイウェアはウイルスのように直接コンピュータを壊したりはしませんが、その代わりに情報を盗みます。つまり、パスワードや口座番号などを盗まれてしまう危険性があるのです。

2005年7月にも、スパイウェアによって情報を盗まれて、インターネット銀行の口座から現金が他の口座に移されてしまうという事件がありました。このとき、被害者は不審なメールの添付ファイルを開いてしまったためにスパイウェアがパソコンに侵入してしまったのです。

ワクチンソフトにはスパイウェアを検知する機能がついているものもあります。また、スパイウエアを検索する専門のソフトウェアとして「Spybot」や「Ad-Aware」rCWShredder」などがあります。

ただし、スパイウェアについては、まず侵入されないことが一番大切です。あやしいサイトの閲覧はなるべく避け、不審なメール、不審な添付ファイルにも十分に注意しましょう。