金融取引金利を間接的に動かしている
2月 26
2011
2011
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「1兆円余っているのに2,000億円しか資金を吸収しなかった」つまり「意図的に8,000債円余った状態」にしておくとどうなるでしょうか。
たとえば、常時資金を調達している不足金融機関のM銀行にとってどうなるでしょうか。「日銀が市場全体で過不足のない状態に調整してくれたら我々は3,500債円の資金を調達しなければならなかったのだが、日銀の調整により全体で8,000億円の余剰になったので、我々は2500億円の資金調達で済んだ」となるのです。
つまり、日本銀行が必要以上のお金が市場に滞留するように調整したので、市場全体として資金の調達圧力が低下するのです。
市場での資金調達圧力が低下すれば、ここで成立する取引金利(その中枢はコールレートである)が低下します。つまり、日本銀行はこの市場全体での資金の最終的な過不足幅をコントロールすることを通じて、この市場内で行われている金融取引(資金の貸借)金利を間接的に動かしているのです。
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