損切りは株式投資を行う上で非常に重要

6月 01
2010



買った株が常に大きく値上がりすれば言うことはありませんが、そういつも上がり続けるわけではありません。値上がっていたものがすぐに頭打ちになって値下がりしたり、あるいは最初から値上がりしなかったりなど、思惑に反した株価の動きになる
ことも往々にしてあります。

自分の買った株の価格が下がると「しばらくすればまた戻るだろう」と、ついつい「希望的観測」を持ってしまうものです。しかし、それが大失敗のもとなのです。

確かに、いったん下がった株価が戻ることもありますが、それには長い時間がかかるのが普通です。その間その株を持ち続けると、その株に投資した資金は動かせなくなってしまうので、運用の効率が悪くなります。

また、大きく値下がりしてしまい、二度と買値に戻ってこないこともあります。そうなると、売るに売れなくなって、結局は「塩漬け」になってしまいがちです。

このように、株価が値下がりしたら、その株を持ち続けるのは良くありません。損失がそれ以上拡大しないうちに、その株を売ることが必要です。このように「損失が拡大しないように売ること」を「損切り」と呼びます。





買値から10%値下がりしたら損切りする

6月 01
2010



株価は日々刻々と上下するので、買値から小幅に値下がりすることは、決して少なくありません。1円、2円下がったからといって、そのたびに損切りしていては、売買回数だけが増えてしまい、手数料が多くかかってしまいます。

その一方で、株価が買値から大幅に下がってしまうまで放っておくと、損失が大きく膨らんでしまい、もはや損切りしても手遅れの状態になります。

このように、わずかな値下がりで根切りするのは良くありませんし、かといって大幅に値下がりするまで放置するのも良くありません。タイミングを見極めて損切りすることが必要です。

損切りのタイミングは、一般的には「株価が買値から10%値下がりしたとき」であると言われています。例えば、1,000円で株を買った場合は10%値下がりすると900円なので、900円まで値下がりしたら損切りするべきです。





株価チャートで損切りのポイントを判断する

6月 01
2010



買値から10%値下がりしていなくても、株価チャートから今後の値下がりが予想されそうなときには、早めに損切りしておくという方法も考えられます。

例えば、上昇トレンドと判断して株を買ったとします。そして、そのあとに株価の動きが緩やかになったとします。すると、移動平均線が株価に近づき、またその動き方も穏やかになってきます。

その状態で株価が下がると、株価が移動平均線を上から下に抜く形になり、グランビルの法則の売りの形が出ます。このような状況が見えたら、そのあとに株価が一段と下がることが予想されるので、早めに損切りをしておく方が良いでしょう。

この他にも、チャートを使って売りタイミングを判断する方法はいろいろあります。株を買ったあとに、株価が思ったほど上がらず、チャートで売りの形が出たときには、早めに利益確定(または指切り)しておく方が良いでしょう。