順張りで買う株数を減らす例・増やす例

5月 10
2010



例として、株価が300円→350円→400円と上がる過程で、株を買い増ししていく事を考えてみましょう。買う株数を3000株→2000株→1000株と減らしていく場合と、逆に1000株→2000株→3000株と増やしていく場合とで、平均の買値がどのようになるかを求めてみると、次の表のようになります。

買う株数を減らしていく場合には、平均の買値は333.33円で、最初の300円から約33円上がっただけです。また、現時点の400円に比べると平均の買値は低く、含み益も十分にあります。ですので、例え株価が多少値下がりしてもまだ利益が残るのです。

ところが買う株数を増やしていく場合では、平均の買値は366.67円に上がり、最初の300円より約67円も上がっています。しかも現時点の400円との差が小さいので含み益が少なく、株価が値下がりすれば利益が直ぐに無くなってしまうのです。

このように、株価が上がるにつれて買う株数を増やすと、対して利益は伸びず、むしろ危険を余計に増やすだけになります。
このため、順張りで株を買う場合には、株価が安いときに多く買うようにすることが必要です。また株価が上がってきたところで買い増すにしても、最初よりも株数をを増やさず、むしろ減らすことが必要です。
「株価が上がった時に買う株数を増やして買ってしまう」という方法は、株式投資で失敗する原因の一つなのです。





順張りで買い増しする場合の注意点

5月 10
2010



資金に余裕がある場合は、一度買ったあとで、さらに同じ株を追加購入する場合も考えられます。最初は値上がりする自信が無かったので抑え気味に買っておいたとしても、思惑通りに値上がりしてきたら追加購入したくなるものです。
ここでは、そのように複数回に分けて買い増しする場合の注意点について説明します。

順張りをする際に、一度に株を買わずに2回3回と複数回に分けて買い増ししていく場合注意すべき点としては、「買う回数を重ねるごとに、買う株数を減らす」ということがあります。これは「株価が安いときに多く買い、株価が上がってきたら少なく買う」と言い換えることもできます。

株価が上がってきたのを見ると、「もっと買えばさらに儲かるだろう」と思って、最初の買いよりも2回目3回目に買う株数を多くしたくなるのが人情ではないかと思います。しかし、それはやってはいけない事なのです。

株価が上がれば上がるほど、そのあとに下がる危険性は高くなっていきます。それなのに高い株価で多くの株を買えば、その分多くの危険性を背負い込むことになってしまうのです。





基本的には順張りを中心に投資する

5月 10
2010



売買を仕掛ける方法は、順張りと逆張りの2つの方法があるわけですが、通常は順張りで売買するようにしましょう。なぜならば、順張りは株価の流れに素直に付いて行く方法なので、儲けられる確率が高いと考えられるからです。

株価が底を打った後、株価が上昇トレンドに乗ったのを確認してから買うと、底からは株価がある程度上がったあとになります。同様に株価が天井を打ったことを確認し、下落トレンドになってから売れば、天井からはある程度株価が下がった後になります。

そのため、順張りで売買をすると、大きく儲かるということはそう多くはありません。しかし逆に、大きく損をすることも少なくなります。つまり、株価のブレをある程度抑えることができ、リスクを少なくすることが出来るのです。

ブレが大きくなると、長期的には資産をふやすいにくくなります。その点から考えても、順張りで売買することが望ましいでしょう。