高株価で値動きの激しい銘柄では逆張りは厳禁

5月 14
2010



底値が見えていて値動きが安定している銘柄なら逆張りを使うことも考えられますが、そのような銘柄以外では逆張りは基本的には避けるべきです。特に、株価が高くて値動きの激しい銘柄では、逆張りは行ってはなりません。

●株価の高い銘柄は大きく下がる余地がある

株価が高い銘柄は、その分だけ株価が下がる場合の余地も大きくなります。 例えば、株価が1万円の銘柄と300円の銘柄があって、それぞれの株価が10分の1になることを考えてみましょう。
1万円の10分の1は1,000円ですが、1,000円からでもまだまだ下がる余地は十分にあり、1万円から1,000円まで下がることは十分にあり得ます。

その一方で、株価が300円から10分の1になると、30円です。 30円というと倒産寸前の会社の株価であり、通常はそこまで株価が下がることは少ないものです。このように、株価が高い銘柄は、株価が5分の1や10分の1になっても何らおかしくありません。そのような銘柄を逆張りで買うと、大きな損失を受ける可能性が高くなってしまいます。
 
ちなみに、1999年~2000年のいわゆるネットバブルの頃には、ソフトバンクやヤフーといったインターネット関連銘柄の株価が暴騰しましたが、そのあとに株価は暴落しています。

例えば、ソフトバンクは最高値で198,000円まで上昇しましたが、2005年6月時点の株価は約4,000円です。 2000年4月に1:3の株式分割が行われているので、それを考慮するとピーク時の株価は66,000円(=198,000円÷3)という計算になりますが、それ
でもピーク時の約16分の1という状況です。
もしソフトバンクを逆張りで買っていたとすると、莫大な損失になっていたことになります。

●値動きの激しい銘柄は先行きが読みにくい

また、値動きの激しい銘柄も、逆張りを行ってはなりません。
値動きが激しいということは、株価が下がるときには大きく下がる可能性も高いことになります。そのような銘柄を逆張りで買うと、買ったあとに株価が大きく値下がりしてしまう可能性が高くなります。

新興企業の株や、話題になっている株は、値動きが大きくなりやすいものです。そのような株は逆張りには適していません。





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