指値と逆指値を同時に出す

7月 07
2010



自動売買の代表格は、逆指値です。逆指値を使いこなすだけでも、損切りを確実に行ったり、利益を確定したりできるなど、かなり便利になります。 しかし、自動売買の手法は他にもあります。それらも合わせて使いこなすことで、投資の幅が一段と広がります。 そこで、ここでは、逆指値以外の自動売買の手法で主なものをいくつか取り上げて学習します。

逆指値の売り注文は指切りに便利ですが、そのような逆指値の売り注文と同時に通常の指値注文も合わせて出すという方法もあります。

このような方法は、それぞれの証券会社で次の表のような名前で呼ばれています。

●この注文方法の使い道
この注文方法は、株を買ったあとで、損切りと利益確定の両方の注文を同時に出す際に便利です。例えば、株価が1,000円のときにある銘柄を買い、そのあと1,100円まで株価が上がったとしましょう。ここで、「株価が1,250円まで上がったら売って利益を確定したいが、株価が950円まで値下がりしたら根切りしたい」という状況を考えてみましょう。

逆指値注文を便うと、損切りの注文を出すことはできます。しかし、図のような利益確定の注文は出すことができません。ここで、指値と逆指値の両方の注文を同時に出せば、指値で利益確定の注文を出し、逆指値で損切りの注文を出すことができます。

 





買い注文と同時に売り注文を出す

7月 07
2010



短期間で買いから売りまでを行う場合には、買い注文を出した時点で、同時に売り注文も出しておくことができると便利です。 カブドットコム証券とマネックス・ビーンズ証券では、そのような注文を行うこともできます。カブドットコム証券では「Uターン注文」、マネックス・ビーンズ証券では「リバース注文」と呼びます。

買い注文では、通常の成り行き注文や指値注文の他に、逆指値注文を使うこともできます。また、買い注文と組み合わせる売り注文では、逆指値注文や、指値と逆指値を組み合わせた注文(前述のW指値など)を指定しておくこともできます。

●買い/売りの注文を同時に出す例
例えば、次のように売買したいとしましょう。
①株価が500円を上回ったら買い
②そのあとに株価が上昇して、550円になったら売って利益確定
③株価が下落して、450円を下回ったら損切り

まず、①の買い注文は、「株価が500円を上回ったら」という条件なので、通常の指値注文ではなく、逆指値注文を値って出します。 次に、①に対する②と③の売り注文ですが、②は通常の指値注文、③は逆指値注文になります。そこで、指値と逆指値の両方の注文を同時に出しておきます。

このように、買い注文と売り注文を同時に出しておくことで、買いから利益確定/損切りまでの一連の流れを一度に注文することができます。





A株の売り代金でB株を買う

7月 07
2010



カブドットコム証券とマネックス・ビーンズ証券では、ある株を売った代金を使って、別の株を買うという注文を一度に出すこともできます。カブドットコム証券では「リレー注文」、マネックス・ビーンズ証券では「連続注文」と呼びます。

この注文方法は、資金ぎりぎりまで株を買っていて、その中からある株を売って別の株に乗り換えるときに便利です。例えば、口座にある資金をほぼ目いっぱい使って、銘柄Aを買ったとします。ところが、その銘柄の株価があまり動かないので、銘柄Bに乗り換えたいとします。また、銘柄Bを買うのに必要な金額は、銘柄Aとほぼ同じだとします。

この場合は、銘柄Aを持っている状態では口座に現金がほとんどないので、銘柄Bを買うことはできません。いったん銘柄Aを売って現金に変えて、それから銘柄Bの買い注文を出すことが必要です。

一般的な証券会社では、銘柄Aが売れるまで待って、そのあとに銘柄Bの買い注文を改めて出すことが必要になります。これに対して、カブドットコム証券などの自動売買では、「銘柄Aが売れたら、銘柄Bを買う」というような注文を一度に出しておくことができます。





自動売買は注文の期限に注意

7月 07
2010



自動売買をする上では、「注文には期限がある」ということに注意する必要があります。
 
例えば、カブドットコム証券では、注文の期限は3週間になっています。3週間以内に注文が成立しないと、その注文は取り消しになるので、再度注文を出し直すことが必要です。

注文が期限切れになっていることを忘れると、思わぬ失敗をしてしまうこともあります。例えば、損切りのために逆指値注文を出しておいたとしても、その注文が取り消しになってしまうと、株価が下がっているのに損切りが行われないという事態が起こります。

自動売買だからと言って、システムにまかせきりにするのではなく、定期的に注文状況をチェックして、注文を見直したりすることも必要です。