逆指値注文で株を買う

6月 17
2010



逆指値注文は損切りを行う際に非常に便利ですが、他にも活用方法があります。ここでは逆指値注文の活用方法を学習します。

株価チャートをもとにして買いタイミングを判断する場合は「株価がある水準を超えたら買う」というような取引を行うことがあります。例えば、「株価が直近の高値を上回ったら買い」というような場合です。しかし、通常の指値注文だと、株価が指値を下回っていれば注文が成立してしまうので、先はどのような買い注文を出すことができません。

例えば、「直近の高値が500円だったので、株価が500円を超えたら買いたい」とします。また、今の株価は480円だとしましょう。ここで500円の指値で買い注文を出すと、株価(480円)は指値を下回っているので、今の時点で注文が成立してしまいます。

この問題も、逆指値注文を使うとすっきりと解決することができます。逆指値の買い注文は、「株価が○○円を超えたら買い」というものなので、先はどのような買いを出すのにちょうど合っています。

例えば、前述のように「直近の高値が500円だったので、株価が500円を超えたら買いたい」という場合は「500円を超えたら成り行きで買う」もしくは「500円を超えたら502円の指値で買う」というような逆指値注文を出しておきます。

こうすると、株価が500円を超えれば(指値の場合は502円で)買い注文が成立します。これに対して、株価が500円を超えない間は買い注文は成立しません。





逆指値注文で利益を確定する

6月 17
2010



逆指値注文は、利益を確定するのに活用することもできます。

●利益を確定する方法
例えば、500円で買った株が順調に上昇し、600円になったとします。そして、まだしばらく株価は上がりそうに思えるものの、株価が値下がりして利益が減ることはなるべく避けたいとしましょう。

この場合は、600円よりやや安い値段で、逆指値の売り注文を出しておきます。例えば、「株価が580円を下回ったら成り行きで売る」というようにします。

こうすると、株価がさらに上昇すれば、逆指値注文は成立しないので、儲けをさらに大きくすることができます。その一方で、株価が下がっても580円で逆指値注文が執行され、580円弱で自動的に売ることができ、80円弱の利益を確定することができます。

●利益を追求することもできる
前述の手順で述指値注文を出したあと、株価が順調に上昇することもあるでしょう。その場合は、述指値を出しなおして、より高く株を売れるようにします。そうすることで、より高い利益を確定することができます。

例えば、前述の例で、株価が600円を超えた時点で「580円を下回ったら売り」の逆指値注文を出したとします。そして、そのあとも株価が順調に上昇して、700円になったとしましょう。

その場合は「580円を下回ったら売り」の逆指値注文をキャンセルして、より高い値段での述指値注文を出しなおします。例えば、「680円を下回ったら売り」という注文に変えます。

こうすれば、株価が下がっても680円弱で売ることになります。買値は500円でしたので、180円弱の利益が確定します。これに対して、株価がさらに上昇すれば、再度逆指値を上げることで、さらに利益を伸ばすことができます。