会社四季報で売上と各種の利益を見る

5月 31
2010



会社四季報の業績の部分では、売上総利益と税引前当期純利益を除いて、売上とこれらの利益が順に掲載されています。

トヨタ自動車のデータを例に会社四季報で売上と各種の利益を見てみましょう。四季報では、売上と利益は次の図のような形式で掲載されています。

決算期

Aは連結の本決算です。左端の記号が「連」ではなく二重光になっているのはSEC方式であることを表しています。左の列には「03.3」などと書かれていますが、これは決算が行われた時期を表しています。例えば「03.3」は「2003年3月期決算」(2002年4月~2003年3月の1年分の決算)を表します。

また、「05.3予」のように「予」がついている行は、予想の数値であることを表します。春季号が発行された2005年3月の時点では、2005年3月期の決算はまだ終わっていないので、予想になっているわけです。

売上

左から2列目は売上です。単位は百万円になっています。例えば、2004年3月期の売上を見ると「17,294,760」とあります。これに百万円をかけた17兆2947億6千万円か、その期の売上になります。

営業利益

売上の右の列には、営業利益が出ています(単位は百万円です)。例えば、2004年3月期の営業利益は「1,666,890」とあるので、これに百万円をかけた1兆6668億9千万円の営業利益をあげたことが分かります。

経常利益

さらにその右の列には、経常利益が出ています(単位は百万円です)。例えば、2004年3月期の経常利益は「1,765,793」なので、百万円をかけた1兆7657億9千3百万円が経常利益です。

当期純利益

経常利益の右には「利益」の列がありますが、これは当期純利益を表します(単位は百万円です)。 例えば、2004年3月期の「利益」の列を見ると、「1,162,098」とあります。百万円をかけて、1兆1620億9千8百万円が当期純利益ということになります。

その他の行

先の会社四季報のトヨタ自動車のデータの図には、Aの部分の上下にも売上や利益の情報が出ています。

Aの上にあるBの部分は、各年の4月から12月までの決算数値を表します。この四季報は2005年3月に出たもので、2004年4月から12月までの決算は確定しているので、その数値が掲載されています。また、前年の同期と比較できるように、2003年3月から12月までの決算数値も掲載されています。

Aの下にあるCの部分は、中間決算の数値です。「中04.9」とありますが、これは2004年4月から2004年9月までの中間決算の数値を表します。また、「中05.9予」は、2005年4月から2005年9月の中間決算の予想数値を表します。

最後のDの部分は、単独決算の数値です。 決算には連結決算と単独決算があります。現在は連結決算が重視されていますが、単独決算の数値も掲載されています。

なお、子会社や関連会社がない会社の場合は、単独決算しかないので、連結決算の数値は掲載されません。





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